「SLUM-POLIS」「MATSUMOTO TRIBE」で注目を集める新鋭・二宮健監督が、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015で審査員特別賞を受賞したインディーズ作品「眠れる美女の限界」を、商業映画デビュー作としてセルフリメイク。小さなサーカス団でマジシャンの助手をしている29歳のオリアアキ。女優を夢見て上京し、サーカスに入団した10年前はまだ若く美しかったアキも、30歳を目前に生きる目標すら見失っていた。アキはステージの上で、マジシャンの催眠術にかかる演技をしているうちに、彼女の妄想と現実の境界が揺れるようになる。自分が歩んできた人生、そして過去の疑問と屈折ばかりがアキの中を駆けめぐる。そんな精神状態のアキにとって、唯一の美しい思い出は、恋人カイトとの時間だった。主人公のアキ役を桜井ユキ、アキの恋人カイト役を高橋一生が演じる。